はじめに

2025年は後期高齢者人口の増加に伴う社会保障給付費の増大により、医療制度の持続可能性が懸念されています。
さらに、2040年は生産年齢人口が急減する一方で 高齢者数が日本全体でピークを迎える年であり、2040年を見据えた検討も進められています。こうした人口構造の変化には、地域差があることが分かっており、医療制度の 持続可能性を確保していくためには、地域の医療需要に応じた医療提供体制の整備が求められています。

喫緊の2025年を見据えて三位一体で進められている医療提供体制の改革のうち、特に「地域医療構想※の実現等」について、各医療機関様においてはできるだけ早い段階で、 「地域における自院の在り方を知り、今後どのような戦略・方向性で経営の舵を切っていくべきか」を把握することが非常に重要になっていると考えています。

私たちは2015年より、アルファエネシア㈱（アルファグループ㈱(東証STD)子会社）において病院様向けLEDレンタルサービスを展開し、 多くの病院様の設備投資課題をご支援して参りました。これまで350箇所を超える医療介護施設様とのご縁をいただく中で、地域とはそのまま医業の存在であることを強く心に刻みました。 2025年の医療体制改革に向けてより幅広に病院の経営課題をご支援できる存在になることを使命とし、2021年4月、アルファメディカルマネジメントを設立しました。

※地域医療構想 : 基本的に二次医療圏（一般の入院に係る医療を提供することが相当である単位）を1つの構想区域とし、各構想区域における高度急性期・ 急性期・回復期・慢性期における2025年の医療需要とそれに対応する病床必要量の推計、各医療機関から報告される現在と今後の病床機能をもとに、 地域における必要な医療機能や病床を確保するもの